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ここには榎本恵吾先生の個人指導　Q&A　の回答編をひとつ、公開させていただきます。

	「ご自分に冷たくしていませんか」
	あなたは、「自分が」結婚したと思っていませんか。　神の子が、神に生かされて、「神が」結婚をなさったのです。　愛がなかったら、おなかに子供は宿ることも出来ず、十月十日も胎内にはぐくんで生むことも出来なかった筈です。その愛が神であり給うのです。　ご主人は、あなた様の中に輝いている、愛の満ちていることを教えるために、現れられた観世音菩薩であられるのです。　先づあなた様のとるべき態度は、ご主人の教えていることを受けとってさしあげることであります。それは　「あなた様のおかげで、私の中に尊い愛があったことを解らせていただきました。よろこばせて頂きます!!」　と受けとって、明るい気持ちになられることであります。　神がお生みになったあなた様は、神の子であり、はじめからあなた様の中に愛が満ちていることが、自然なことではありませんか。　神の子には、祝福しかないのです。素直によろこんだ時、ご主人の中に、　「僕は家内の悩みの種だけではなかったのかもしれない。自分はこの女性の前にあらわれた意味があったのかも知れない」　という想いが起るのですね。　その、お役に立っているのかも知れない、意味があったのかも知れない、という想いが、あなた様に感謝されているという想いにつながって行くのです。　先づあなた様は、ご自分をよろこんでよいという本当の自分、はじめのはじめからある、神によって生んでいただいた自分、これを「實相」と生長の家では拝んでいるのです。この實相の自分にしっかりと立つことです。その時、ご家庭がしっかとしたものに観えて来るのです。　先づあなたは、愛があったことをよろこばなければなりません。　それをあなた様は、反省心が強く、心のきれいな人にほどありがちなことなのですが、如何に自分に愛がたりなかったか、如何に自分は欠点だらけで神に愛される資格のないものであったか、自分をたたき直さなければ――と、自分に暴力をふるっていたということはなかったでしょうか。　夫婦は一体のいのちですから、それが善意であろうと、ご自分をたたけばご主人をたたいたことになるのです。　たたかれたご主人は、外に足を向けて非難せずにはいられなくなるのです。　自分は役に立っていないからこそたたかれるのだ、と想わざるを得ないのです。　そのご主人の姿を見て、あなた様は、いい妻になろう、いい母親、いい嫁になろうとして、またしても自分に暴力をふるう――という、善意がまことに反対方向にはたらいてしまうという矛盾を、くりかえしてしまうのです。そして、どこがどうなって、どうしてこうなったのか、こんなにもつれてしまったのか、解らなくなっているということのようであります。　善意がもとになっているから、解らないのです。どこからほぐしてよいか解らないモツレとなっているのですね。　先づあなた様は、ご自分でご自分に冷たくなさらぬことですね。　自分に冷たくすると、自分が冷たいものになって、ご主人が抱きしめても、冷たいものを抱きしめていることになっていたり、近づくだけでも冷たいものを感ずるのです。そして「お前は冷たい!!」というような言葉を自分でつぶやくか、言葉で吐いたりするようになるのです。　練成会を受けに来たご婦人で、その人は一日だけ受けた人でしたが、その人はご主人と２３年間もセックスがないというのです。そしてご主人は「お前は冷たい、冷たい」としょっ中、口ぐせのように言っておられたのです。　この方は練成の講話を聞いて、「自分に冷たくしていて、すまなかった。主人にもまことにすまなかった」という想いが湧いて来て、お家に帰った晩、一緒にお風呂に入ったそうです。　そして、横に寝られたご主人が、朝、言ったそうです。　「お前はゆうべ、いびきまでかいて、安らかに眠っていたよ。あんなのは結婚以来はじめてだ」　と。私は思うのですね。神に愛され生かされている、實相なるものをよろこんだ時、私たちは家の太陽になっているのですね。　太陽が出て来ると雪は消えますが、太陽は雪を説得しないのですね。あなたはその太陽なのです。　一家の中の一人が光りにめざめると、家族全部が明るくなるということは、私自身の体験からも申し上げることが出来るのです。